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「久米宏ラジオなんですけど」から学ぶ、サラリーマン副業のすすめ


昨日、土曜日の午後に毎週愛聴しているTBSの「久米宏ラジオなんですけど」をコーヒーを飲みながら、何気なしに流して聴いていたら、今週のスポットライトに白衣メーカーの社長さんが出演した。

創業が2008年12月だから、まだ10年未満の株式会社だそうだ(社員13人の少数精鋭)。

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その会社の社長さんの何が面白いかというと、その社長さんはIT企業に勤務していた普通のサラリーマンだったが、平日の夜や土日などの余暇時間を活用して、カッコいい白衣づくりのための行動を興す。つまり白衣起業をサラリーマン時代の副業として取り組んだということである。

しかも起業のきっかけが、高校の同窓会に参加した時、同級生医師の白衣に対するボヤキからである。

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そして、もう一つ面白いことは、六次の隔たり(ICT&SNS)を活用して、自分に不足している能力・技術を持つ人をパッチワーク的に当てはめ、結びつけ、苦心の末、とうとうカッコいい白衣づくりのビジネス・モデルを構築したところにある。
だから現在社員が13人でも可能なビジネスとなり、海外にも生産体制を作りユニクロ・モデルに近いビジネス・モデルとなる。

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現在、そのカッコいい白衣は3万人のドクターに愛用されているらしい。日本の医師数が約31万人だから約10%の医師が彼の特別白衣を着用しているとのこと。彼の会社の白衣は特別な生地を使う1着2万円のもので、普通の白衣が3千円だから約7倍の高さという超高級品の白衣だが、カッコ良さもあって飛ぶように売れている。

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所得やプライド水準の高いドクターの制服がたったの3千円という盲点を突いたアイディア・ビジネスだが、その社長さんの感度の良さ(安価な白衣に多くの不満があることに気付いた)にあらためて敬服した次第である。いまや、あわせて看護師さんの制服や使いやすい聴診器まで販売している。医療向け新製品の開発にも余念がない。

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ラジオを聴きながらコーヒーを飲み終えた私の結論は、サラリーマンの副業は全面解禁の時機であり、ICTやSNSを活用して自分にない能力を手繰り寄せ・結び付け、売れるビジネスモデルを試行錯誤のなかで組み立てる。そうした能力向上を可能にするトレーニングセンターの設置が日本各地に必要であり、こうしたことの積み重ねが、地域コミュニティの元気と日本社会の発展を生み出すのである。そして最も日本の社会に欠けている”自分の意見が言える(宮使えのサラリーマンではない)中間所得層を増やす”ことにつなげるのが私の当面の目標だ。

最後に久米さん曰く(意訳)、新製品も次々に出し、現代の本田宗一郎を見ているようですね!

軽妙洒脱の久米宏節に、私もガッテンだ。

今回は特に元気の出るワクワクするラジオ放送であった。


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